@article{oai:kansaigaidai.repo.nii.ac.jp:00008040, author = {砂原, 由美 and Sunahara, Yumi}, journal = {研究論集, Journal of Inquiry and Research}, month = {Sep}, note = {論文, ARTICLE, メキシコ人作家フアン・ルルフォ Juan Rulfo の小説『ペドロ・パラモ』Pedro Páramo には複数の語り手が存在する。その語り手の 1 人であるフアン・プレシアドの物語言説は、自分自身の経験について物語る自己物語言説である。自己物語は常に「語り得ないもの」を前提とすることを主張する浅野智彦の自己物語論を援用することで、語り手フアン・プレシアドの寡黙な態度は、自己物語の限界点を超えていることが原因であると考えることができる。また、ジュディス・バトラーの他者に関する概念を参照することで、フアン・プレシアドの沈黙は物語言説を閉じたものとするのではなく、むしろ新しい意味の到来へと開かれており、読者による豊かな解釈の源泉となっていることを論証する。}, pages = {139--155}, title = {『ペドロ・パラモ』にみられる一人称の語りの限界 : 自己物語論を中心に}, volume = {114}, year = {2021}, yomi = {スナハラ, ユミ} }