@article{oai:kansaigaidai.repo.nii.ac.jp:00007980, author = {橋本, 史帆 and Hashimoto, Shiho}, journal = {研究論集, Journal of Inquiry and Research}, month = {Mar}, note = {論文, ARTICLE, 本稿では、ヴィクトリア朝時代の移住と帰国にまつわる問題が、トマス・ハーディの『日陰者ジュード』においていかにアラベラとファーザー・タイムに表出されているか検証した。アラベラのオーストラリア移住には、国内の不要者を追い出そうとする排他的移住政策と、イギリスに見切りをつけた人々によって行われた移住が描きこまれていた。しかし、アラベラの移住は家族との関係悪化とイギリスへの帰国という形で終わる。これは、様々な企みが込められていた移住政策の行き詰まりを示唆し、世間から冷遇された帰国者の実状を投影するものであった。ハーディは移住の問題点を、アラベラの移住と帰国に表出させていたのである。また、外国からの移民到来に対する拒絶反応を、「逆植民地主義」への恐怖という形でファーザー・タイムの運命に読み取れた。彼の存在は、非イギリス的なものを排除する風潮と帝国主義の正当性を読者に問いかけるものであった。}, pages = {37--51}, title = {トマス・ハーディの『日陰者ジュード』における登場人物たちの移住と帰国の意味}, volume = {113}, year = {2021}, yomi = {ハシモト, シホ} }