@article{oai:kansaigaidai.repo.nii.ac.jp:00007838, author = {朴, 育美 and Park, Ikumi}, journal = {研究論集, Journal of Inquiry and Research}, month = {Sep}, note = {論文, ARTICLE, ソール・ベローの『宙ぶらりんの男』には、精神分析的思索に自己救済の糸口を求める、主人公ジョウゼフの内面世界が赤裸々に描かれている。その姿は、現代の私たちが「本当の自分」を求め、ただならぬ関心を心理学に寄せる姿にも重なる。昨今の心理学ブームの背景にあるのは、日常生活に支障をきたすほどではなくても、「自由になった」心と自己をもてあます人の増加だろう。この論考では、精神分析的思索の限界を顕在化させ、それを打ち破る手法として、トラウマを否定するアドラー心理学に注目する。具体的には、フロイトの原因論を批判し、より実践的な人間救済を目指したアドラーの個人心理学を軸に、改めて主人公ジョウゼフの内的葛藤について考え、思考の袋小路からの転換を模索する。それはきっと、自己への関心に取りつかれながらも、自己をもてあます現代の私たちに、何がしかの生きる手がかりを与えてくれるのではないだろうか。}, pages = {21--33}, title = {アドラー心理学から読む『宙ぶらりんの男』 : 思考の袋小路からの転換を求めて}, volume = {108}, year = {2018}, yomi = {パク, イクミ} }