@article{oai:kansaigaidai.repo.nii.ac.jp:00007769, author = {鹿浦, 佳子 and Shikaura, Yoshiko and 小村, 親英 and Komura, Chikahide}, journal = {関西外国語大学留学生別科日本語教育論集, Papers in Teaching Japanese as a Foreign Language}, month = {}, note = {実践報告, 日本語初中級文法項目の「やりもらい表現(授受表現)」の導入に際して、動詞「~あげる(やる)/~くれる/~もらう」、補助動詞「~てあげる(やる)/~てくれる/~てもらう」と三種類の授受行為の方向性(誰から誰に授受が行われるのか)についての使い方を習得する。同じ「やりもらい表現」でも英語では“give”と“receive”の二項対立であるのに対して、日本語では「あげる/くれる/もらう」と三項対立になっている。そのため、英語を母語とする日本語学習者にとっては、この「やりもらい表現」の習得が難しくなっている。特に、「~(が)くれる」と「~(に)もらう」の正しい使い方が定着していないようである。実際、本大学に在籍した留学生を対象にした調査でも、授受補助動詞「~(が)~てくれる」と「~(に)~てもらう」の違いを正しく理解して使える学生が少なかった。これは、ある恩恵・利益の授受行為の方向性を話者の視点から主観的に把握する日本語に対して、話者が授受行為を客観的に俯瞰する英語との違いに原因があると考えられる。つまり、授受行為を客観的に俯瞰視する傾向にある英語では、話者の目を通して見る授受の方向性の違いには関係なく、「~(が)~てくれる」と「~(に)~てもらう」のどちらを使ってもその授受行為を表現できるからである。この授受方向性についての状況把握の相違が「やりもらい表現」習得の難しさに繋がっていると考えられる。そこで、本発表では、日本語の持つ話者の視点で見た主観的把握を基底にして、「~(が)~てくれる」と「~(に)てもらう」が本来持っている意味上の違いを強調する教え方を提案する。主に「感謝」を表す「~てくれる」と、「依頼」を表す「~てもらう」の使い方に留意し、その特徴を強調する教え方の一試案を提案する。}, pages = {23--40}, title = {話者の視点に立った「やりもらい表現」教授法 : 「感謝」を表す「くれる」と「依頼」を表す「もらう」}, volume = {26}, year = {2016}, yomi = {シカウラ, ヨシコ and コムラ, チカヒデ} }