@article{oai:kansaigaidai.repo.nii.ac.jp:00006263, author = {林原, 文子 and Rimbara, Fumiko}, journal = {研究論集, Journal of Inquiry and Research}, month = {Sep}, note = {研究ノート, NOTE AND DISCUSSION, 欧州のギルドは政府の認可の下に設置され、法規を遵守すると同時に政府の保護を受けていたのに対し、中国のギルドは、徴税の請負、警察機能の代行を除いて政府との関わりはほとんどなかった。では、中国のギルドはその対内的対外的統制力はどのような権威に由来するのか。中国各ギルド内には裁判権等ギルド規約の絶対的拘束力が認められ、規約の拘束は商品の販売価格、販売量、販売先、度量衡および職人・徒弟数(経営規模)にも及んでいた。このようなギルド統制力は、除名を最後の手段とする制裁の実行によって保証されていたのである。除名された者は衣食の途を失い、生命の危険にさらされる。制裁が機能するには対内的に、各ギルド内部で競争を排除し成員の平均的生存条件を維持するという共通認識があった。対外的には、各ギルドの事業独占が必須であり、規約内に事業独占の方法を明記したものがある。少なくとも清末まではギルド統制が機能した所以である。}, pages = {157--171}, title = {中国近代ギルド研究の論点}, volume = {84}, year = {2006}, yomi = {リンバラ, フミコ} }