@article{oai:kansaigaidai.repo.nii.ac.jp:00006199, author = {松村, 國隆 and Matsumura, Kunitaka}, journal = {研究論集, Journal of Inquiry and Research}, month = {Mar}, note = {論文, ARTICLE, これまで『クードルーン』は、つねに英雄叙事詩『ニーベルンゲンの歌』の亜流として語られてきた。たしかに復讐が戦いを惹起する点では、両作品とも変わるところがない。また、前半と後半を通じて登場する老将ヴァテの勇猛な振舞いは、この作品が英雄叙事詩と称されてきた理由のひとつにもなっている。しかしこの作品のエートスからして、両作品を同じ英雄叙事詩として扱うことはできない。つまりこの作品の最終場面では、主人公クードルーンが前面に出てきて、赦しと和解の体現者として敵を赦し、結婚によって領国間に和平をもたらそうと孤軍奮闘する。この背景には当時の読者層としての女性の抬頭があるのではないか。またそうした女性の読者層の需要でもあった、女性が筋を担って活躍するこうした作品を、「婦人叙事詩」(場合によっては「婦人物語」)として規定することができるのではないか。}, pages = {87--102}, title = {1200年前後のドナウ河流域における文学事情 : 『クードルーン』は英雄叙事詩か}, volume = {89}, year = {2009}, yomi = {マツムラ, クニタカ} }