@article{oai:kansaigaidai.repo.nii.ac.jp:00006156, author = {玉井, 久之 and Tamai, Hisashi}, journal = {研究論集, Journal of Inquiry and Research}, month = {Sep}, note = {論文, ARTICLE, スコービーは「あわれみ」と「責任感」がきわめて強く、過去の「誓い」が現在のスコービーに重くのしかかっている。受け身の生き方もこのためである。さらに過去に苦しむ様子は、ほとんどスコービーの過去について語られないという語りが示している。スコービーの「あわれみ」は相手を見下ろし、相手の人生をどうにかできるというエゴイズムを持っていた。しかしスコービーは自らのエゴイズムに気がつくことがなかったので、誤解と判断ミスにつながった。スコービーの「責任感」「あわれみ」、それにエゴイズムと誤解や判断ミスというパターンは、少女の死の場面を経てヘレンと神との関係に引き継がれ、その深刻さを深めている。同時にエゴイズムも大きくなり、誤解や判断ミスは深刻さを増す。そしてスコービーの「あわれみ」と「責任感」における愛とエゴイズムは、ルイーズとヘレンと神のための自殺において、それぞれの頂点に達している。}, pages = {21--34}, title = {地獄堕ちの能力 : 『事件の核心』考察(下)}, volume = {92}, year = {2010}, yomi = {タマイ, ヒサシ} }