@article{oai:kansaigaidai.repo.nii.ac.jp:00006098, author = {山口, 久和 and Yamaguchi, Hisakazu}, journal = {研究論集, Journal of Inquiry and Research}, month = {Mar}, note = {論文, ARTICLE, 章学誠は清朝の偉大な思想家である。彼の特異な言語観に拠れば、古代においてコトバは「言」(言語表現)と「意」(意味内容)の完全なる一致という理想状況にあったが、時代が降るにしたがって、「言」と「意」の間に不幸な乖離が起こった。この乖離に起因する思想的混乱を解消しようとしてさまざまな思想的言説が現れる一方、乖離を逆手にとってレトリックやアイロニーを多用する文学言語が出現するに至った。「言」と「意」の乖離という言語状況に直面しているわれわれにとって重要なことは、言語表現の多義性、曖昧性に鋭敏になると同時に、コトバの理解とは感情移入や共感を伴った主観的な営みであることを理解すべきである。こうした言語観に基づき、章学誠は同時代の硬直した文献実証主義者の解釈学、人間観、歴史観を痛烈に批判した。本論文は彼の言語観の理論的意義を明らかにするとともに、それが生まれてきた思想的基盤にも光りを当ててみたい。}, pages = {125--143}, title = {章学誠『文史通義』の言語観 : 言語表現の多義性と解釈の多様性}, volume = {97}, year = {2013}, yomi = {ヤマグチ, ヒサカズ} }