@article{oai:kansaigaidai.repo.nii.ac.jp:00006081, author = {池田, 遊魚 and Ikeda, Yugyo}, journal = {研究論集, Journal of Inquiry and Research}, month = {Mar}, note = {研究ノート, NOTE AND DISCUSSION, 小説『マルテの手記』は、20世紀初頭のパリで不安と苦悩の日々を過ごしたリルケが、後の『ドゥイノの悲歌』の詩人へと自己形成を遂げていく転機にあって、手記という散文形式において自己省察を試みた特異な書物である。大都市の匿名性のなかで語り手は自己解体の危機に瀕しながら、自分を悩ませるさまざまな不安の形象を描き出し、記憶の断片をたどって生の再構築を試みる。そこに仄かに浮かび上がってくるのが、個人のアイデンティティを超える生の予感である。そして、それまで異郷を彷徨うように生きてきたマルテ=リルケは、詩人としての全的な生を手に入れるため、改めて自己の幼年時代との直面を要求されることになる。--本稿では以上のようなプログラムによって『マルテの手記』読解の可能性を探る。}, pages = {151--167}, title = {『マルテの手記』におけるパリの空間と幼年時代}, volume = {99}, year = {2014}, yomi = {イケダ, ユウギョ} }