@article{oai:kansaigaidai.repo.nii.ac.jp:00006055, author = {小阪, 知弘 and Kosaka, Tomohiro}, journal = {研究論集, Journal of Inquiry and Research}, month = {Sep}, note = {論文, ARTICLE, 本稿では、村上春樹(1949−)の文学作品におけるスペイン語とスペイン文化が担う呪術的機能の分析をおこなう。春樹作品においてスペイン語学習は停滞している物語内容を好転させる転回点として機能する。日本人スペイン語熟達話者は主人公による「こちら側」から「あちら側」への<移行>を誘導する呪術的仲介者として作用し、スペイン語母語話者は主客合一の世界を現出させるため、作品世界内で<感染呪術>をおこなう。村上春樹がスペイン語を作品世界内に組み込むのは、彼が日常言語として用いる日本語と英語の二言語併用の世界を超越するためである。村上春樹がエクリチュールと音楽的リズムの関係性に着目しながら創作活動をおこなっていることに留意すれば、彼がスペイン語とスペイン文化を自作に取り入れるのは、スペイン語に内在する音楽的リズムを呪術的に投入して、エクリチュールの流れを好転させ、物語内容を建設的な方向へと進展させるためだと結論づけることができる。}, pages = {79--96}, title = {春樹文学におけるスペイン語とスペイン文化の呪術的機能}, volume = {100}, year = {2014}, yomi = {コサカ, トモヒロ} }