@article{oai:kansaigaidai.repo.nii.ac.jp:00005902, author = {本橋, 美樹 and Motohashi, Miki}, journal = {関西外国語大学留学生別科日本語教育論集, Papers in Teaching Japanese as a Foreign Language}, month = {}, note = {本稿は、コーパス・データの会話資料から、英語話者である中・上級の日本語学習者による文脈指示用法指示詞の使用実態を明らかにしたものである。指示形容詞のみを取り扱い、結合する名詞の性質との関係も考察した。まず、迫田(1993,1997 )による2つの先行研究を再検証した。韓国語・中国語話者を対象とした迫田(1997 )の調査では、ソ系+抽象名詞、ア系+具体名詞という組み合わせで使う傾向がある、との結果を報告しているが、韓国語・中国語話者だけでなく英語話者も対象とした本調査ではそのような傾向は見られなかった。学習者は抽象名詞・具体名詞の両方に対しソ系を多用し、また、従来言われているア系・ソ系の混同だけでなく、コ系・ソ系の使い分けも困難であるということが明らかになった。さらに、迫田(1993 )は、英語話者つまり二項対立指示体系の母語話者はソ系の使用が少ないといった報告をしたが、本調査では日本語母語話者と同じように、やはりコ系が少なくソ系が多く使われるという結果になった。また、誤用だけではなく「非用」(水谷1993 )という今までにない角度からも分析した。「非用」とは文法上の誤りでなく、ある文法項目を用いないため日本語としての適切さを欠いた表現をさす。調査の結果、学習者は、日本語母語話者と違い、「指示詞+名詞」の代わりに「彼、彼女」を使用し、その結果日本語として不適切になってしまう、という例を見た。その原因は母語である英語の干渉が考えられる。}, pages = {61--72}, title = {日本語学習者の指示形容詞の使用}, volume = {16}, year = {2006}, yomi = {モトハシ, ミキ} }