@article{oai:kansaigaidai.repo.nii.ac.jp:02000152, author = {淺田, えり佳 and Asada, Erika}, journal = {研究論集, Journal of Inquiry and Research}, month = {Mar}, note = {論文, ARTICLE, ロバート・ルイス・スティーヴンソンの『ジキル博士とハイド氏』(1886)について、象徴的に描かれる酒と変身が上昇・下降のイメージを共有していることを論じている。本作品では随所でワインとジンが対比されているが、変身薬は調合に伴い水蒸気が生じる点と色彩の変化において、ジンと結び付けられていると推定できる。度々言及される霧も蒸気と近縁であってジンおよび変身薬と同類であり、ハイド同様に屋内への侵入者として描かれている。ジキルによると肉体は霧のようなものであり、それを一時分散させて第二の魂の形に凝固することが変身の原理であるとされるが、これは蒸留過程と酷似している。本作における変身とは魂の上下関係にはたらきかけ、下位の人格が上昇し領域侵犯することで生じるものであり、上下運動および蒸発と凝固という二種の酒はこの作品の核心を象徴するものである。}, pages = {21--31}, title = {『ジキル博士とハイド氏』の酒が示唆する上下構造}, volume = {119}, year = {2024}, yomi = {アサダ, エリカ} }